はじめての傍聴でも安心!事件の選び方から当日の流れまで
前回の記事では、裁判傍聴の基本の「き」をお伝えしました。
【大人の社会科見学】札幌でソロ傍聴!裁判傍聴で気をつけるポイントを解説 – ルンのお得生活

ソロ傍聴に向けて、少しハードルが下がりましたか?
ルンの友達にも「行ってみたら意外と入りやすかった」「静かだけど怖くはなかった」という人が多いです。
でも、いざ法廷の前に立つと
「どの裁判を選べばいいの?」
「中で失敗しない?」
と不安になることもありますよね。
この記事では、初心者が安心して傍聴できる裁判の選び方と当日の流れやマナーを、やさしく解説します!

目次
裁判所についたらまずやること
開廷表(かいていひょう)をチェック!
札幌地方裁判所では、当日行われる裁判の予定が1階ロビーの掲示板に貼り出されています。
内容には、
- 開廷時間
- 法廷の番号(例:第805号法廷)
- 事件名(刑事/民事 など)
などが記載されています。
まずはここを見て、どの裁判を見るかを決めるところからスタートです。

スマホで撮影するのは禁止なので、みんな紙にメモを取っています。
入廷した裁判を最初から最後まで見る必要なし!
「途中で出たら失礼かな…?」と思いがちですが、裁判傍聴は出入り自由です。
最初から最後まで通しで見なくてもOK!
むしろ複数の法廷を回って、いろんな裁判をのぞいてみるとよいでしょう。
周囲に配慮して静かに入退室すれば、問題ありません。
そう思えば、「途中でツラくなったらどうしよう…」という不安も薄れますね。
はじめて傍聴するなら、どんな裁判を選べばいい?
重すぎない、身近なテーマからがおすすめ
裁判には、日常のトラブルから重大事件まで幅広い種類があります。
中には心がずしんと重くなるような内容もあるため、最初は身近な事件を選ぶのがおすすめです。
初心者に向いている裁判例
- 交通違反(無免許・スピード超過など)
- 万引きや軽微な窃盗
- 詐欺(ネットビジネスや副業詐欺など)
- 傷害事件(軽傷や酔っての喧嘩レベル)
法廷前に事件の概要あり
どの裁判に入るか迷ったら、法廷の入口に貼られている紙をチェックしましょう。
この紙には、
が書かれており、ざっくりした事件の流れが事前に把握できます。
中でも「第1回公判(初公判)」と書かれているものは、事件の概要が丁寧に語られるため、初心者にぴったりです。

被告人の名前を覚えておいて後でネット検索をすると、ニュースでどう報じられているかがわかります。
刺激が強すぎる事件に注意
以下のような事件は、内容が重く精神的な負担が大きくなることがあります。
- 殺人や性的暴行、児童虐待などの重大事件
- 裁判員裁判(重大事件が多い)
特に感情移入しやすい人は、被害者の証言や遺族の表情が心に残る可能性も。
無理せず、自分のペースで見ることが大切です。
法廷内ではどこに座る?マナーは?
基本は後ろの傍聴席
札幌地裁の法廷には前方の一部に関係者用の席があり、傍聴人は後方の席に座るのが基本です。
関係者席や報道陣席には椅子に印があるので、それ以外の席へ座りましょう。

「常連が座る席」もあるので、迷ったら後ろの方の席を選ぶのが無難です。
静かに出入りすればOK
傍聴中に、
- トイレに行きたくなった
- 精神的にしんどくなった
という場合は、そっと席を立って退室すればOKです。
最初は出入り口に近い席に座ると安心です。
飲食・私語・スマホ使用は禁止!
- 水分補給も基本NG(退出してからに)
- スマホは必ず電源オフ(マナーモードでも音が出るリスク)
- もちろん私語は禁止!

法廷は、とても静かで音が響きやすい空間。
みんなが気持ちよく傍聴できるよう、マナーはしっかり守りましょう。
傍聴して驚くかもしれないこと

ここからはルンが裁判傍聴をして驚いたことを紹介します。
被告人とけっこう目が合う
思ったより法廷はコンパクトで、被告人との距離が近いです。
傍聴人が少ないと、目が合うことも。
ちょっとドキッとしますが、よくあることです。

札幌地裁は傍聴人の数が少なめ。法廷によっては、自分1人…なんてこともあって、気まずくなることも。
被告が普通に歩いてる!?
保釈されている人は、スーツ姿で一般の入り口から普通にやってきます。
「この人、関係者?」と思ったら被告だった、なんてこともよくあります。
民事は早口&難解!
刑事裁判と違って民事裁判はとにかくスピードが速く、法律用語も多くて難解です。
「何が起きてるのかさっぱりわからない…」となることも。


ドラマのように滑舌よくしゃべってはくれません。
経験として傍聴してみるぶんにはよいですが、最初のうちは刑事裁判中心に選んだ方がよいでしょう。
まとめ~見方を知ると傍聴はもっと深い
最初は不安でも裁判の選び方やマナーがわかってくると、ソロ傍聴が社会のリアルを体感する時間に変わってきます。
ちょっとした知識と慣れがあれば、
「もう1つの法廷も見てみようかな」
「今度は民事にも挑戦してみようかな」
と興味の幅も広がります。
📌次回Vol.3では、もっとディープな傍聴へ!
・ニュースで話題のあの事件を傍聴するには?
・抽選ってどんな仕組み?
・裁判員裁判って実際どんな雰囲気?
そんな疑問を解決する内容でお届けします。

ソロ裁判傍聴に興味がある方はぜひご覧ください。
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