札幌地方裁判所ってどんなとこ?【ソロ傍聴】に向けて不安ゼロで行ける!Q&Aでわかる裁判所のリアル

お金をかけずまなぶ
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傍聴で人生が変わったルンです。

これまでに友人を何人か裁判傍聴に誘ってきましたが、初めてだとやっぱり不安が多いもの。
「法廷ってどんな雰囲気?」
「スマホは持ち込めるの?」
「なんか怖い…」
最初に行くときは、私も気になってたことばかりです。

ここでは一緒に傍聴に行った人から、特に多かった質問をQ&A形式でまとめました。
これを読んでおけば、初めてのソロ傍聴でも安心です◎

目次

【基本の不安・雰囲気編】

Q ソロ傍聴って浮かない?ひとりでも大丈夫?

A:ぜんぜん大丈夫!むしろひとりの人が多いです。
裁判所はとても静かな場所。
誰と来たかなんて気にしてる人はいないので、気軽に行ってみてください。
ほとんどの人が1人で来ているし、席の都合上、一緒に来ても離れて座ることがあります。

Q 裁判所に怖い人はいないの?治安は平気?

A:中はすごく静かで、安全な雰囲気です。
入り口で手荷物検査もあるし、警備の人もいて安心。
ただ、事件によってはちょっとピリついた空気を感じることもあるかも。


Q 派手な服装は目立つ?メイクは?

A:ルールはないけど、落ち着いた服が無難です。
キラキラした服や濃すぎるメイクはちょっと浮くかも。
ナチュラルめな格好の人が多い印象です。
帽子をとる決まりはあるけど、マスクはしたままでOK。

Q スマホは持ち込めるの?盗聴や盗撮する人はいないの?

A:スマホの持ち込みはOK。でも電源はオフに。
録音・録画は禁止されていて、みんなちゃんとマナーを守ってます。
盗撮とかを見たことはありません。

【傍聴ルール・抽選・マナー編】

Q 裁判傍聴の抽選はどのくらいの確率で当たる?

A:有名な事件じゃなければ、抽選にならないことも多いです。
たとえ抽選になっても、早めに行けば意外と当たることも。
倍率が10倍以上になるのは、ほんとに大事件のときくらいです。

Q 抽選番号があったのに入らずに帰っている人を見かけたよ

A:並びバイトや代理の人です。
傍聴券だけもらって誰かに渡す人も。
マスコミ関係者やライターに頼まれていることが多いです。
時間までに戻らなければ無効になります。

Q 席が埋まっていたら立って見ていてもいい?

A:立ち見はできません。
傍聴は着席が基本。席がなければ残念ながら見られません。
満席だったら、別の法廷をのぞいてみても◎

Q 座ってはいけない席はある?

A:あります!関係者用の席には絶対に座らないで。
一般傍聴人は基本、後ろ側の席。
札幌地裁は、関係者席には印がついているのでわかりやすいですよ。
迷ったら、他の人が座っている場所を見て判断すればOK。

Q 途中でトイレに行きたくなったら?精神的につらくなったりしないかも不安

A:そっと席を立って、外に出て大丈夫。
途中退出は自由で、トイレも各階にあります。
また裁判も適度に小休憩をはさみながらやることがほとんど。
無理せず自分のペースで見てくださいね。

慣れないうちは、出入り口に近い席を選ぼう。

Q 法廷内で水分補給くらいはしても大丈夫?

A:飲食は禁止されています。
ペットボトルのフタを開ける音でもけっこう響く空間です。
喉が乾いたら退出して飲むのが安心です。


Q どうして金属探知機検査をするの?

A:安全のためです!
刃物などの危険物を持ち込めないように、空港みたいな検査があります。
ちょっと緊張するけど、すぐ終わります。

札幌地裁では過去に刃物を持ち込んだ人による事件がありました。
依頼、金属検査が強化されています。

Q 法廷内を覗いたら、傍聴人が少ししかいなくて入りづらい…

A:内容によっては本当に身内しかいません
札幌地裁ではあるあるです。
ニュースで取り上げられないような事件・事故がたくさん。(むしろそっちの方が多い)
また公判内容によっては同じ問答を繰り返すばかりで、途中退席する人も多いです。

ワンポイント!ちょっと難しい裁判用語について

ソロ傍聴前にチェックしておくと、より裁判への理解が深まります!



【法廷の豆知識&カルチャーショック】

Q 裁判官や裁判員が入ってくる前に被告人の手錠と腰縄を外すのはなぜ

A:見た目で判断されないようにするため。
「手錠をしている=悪い人」というイメージを与えないように、
裁判の前に外しておくルールなんです。
特に裁判員裁判の時に徹底されていて、法廷では被告人を中立な立場として扱うためです。

Q 普通に一般の出入り口を使用をしている被告人がいたけど?

A:保釈中の人は普通に自由に来ることもあります。
保釈金を払って勾留されていない人です。
逮捕されたあとでも保釈が認められると、普通に生活している人がほとんど。
比較的軽度な罪状の人や、逃走や出頭拒否の可能性が低い人が多いです。

Q ドラマで見るような「静粛に!」とトントンするハンマーみたいなものってないんだ

A:あれ、日本では使われません。
いわゆる「ガベル」はアメリカの裁判ドラマの演出。
日本の法廷はもっと静かに、淡々と進んでいきます。


Q 裁判が始まる前にテレビカメラが入ってきた!

A: ニュース映像用の撮影クルーです。
大きめの事件の初公判の時に法廷内の様子を撮影しに来ます。
法廷が開始する前の2分間ほどです。(被告人が入廷する前)
その際は関係者から声掛けがあり、希望者はいったん退出できますので安心してください。

【傍聴席で見かける“謎の人たち”】

Q 裁判員制度に選ばれる人って?自分がなる可能性あるの?

A:成人してる人なら、誰にでも選ばれる可能性があります。
無作為で選ばれるので、ある日突然ハガキが届くことも。
裁判員は国民の義務なので、基本的には参加しなくてはいけません。
やむを得ない理由がある場合は断ることもできますが、貴重な経験になるかも。

会社によっては、裁判員に選ばれた際の特別な有給申請ができます。

Q 裁判員制度で後ろの補助席みたいな所に座っている人って?

A:補充裁判員や裁判所のスタッフのことも。
「何かあったときに交代する人」や、「勉強中の職員さん」が座っている場合もあります。
大きな事件ほど裁判は長期間に及びます。
裁判員の方が途中で体調を崩したりした際に代行できるよう、補充裁判員もすべての公判に参加してるんです。

Q たまに傍聴席に熱心にノートをつけている若い学生たちがいるよ

A:法学部の学生さんや新聞社の研修の人かも。
裁判所は実習の場にもなっていて、勉強の一環で来ている学生が多いんです。
メモをとってるのは課題かもしれませんね。

将来の裁判官候補かもしれません。

Q 裁判傍聴で見聞きしたことは誰かに話したり、SNSにシェアしていいの?違反で捕まる?

A:内容を正しく伝える分には大丈夫です◎
ただし、名前や顔、番号などの個人情報は書かないように注意。
感想や学びを書く分には問題ありません。

ごくたまにマスコミやライターから情報を求められることも。
どう切り抜きされるかわからないので、受けない方が無難。

Q 法廷内で画用紙に絵を描いている人がいた!これってニュースでよく見るやつ?

A:それ、法廷画家さんです!
テレビでよく見る「裁判の絵」を描いている人ですね。
カメラが使えない代わりに、絵で記録してるんです。
描き終えたらすぐに退廷する人が多いですよ。


Q 裁判官や検察官がすっごいこっちを見ていたような気がするけど

A:実は、傍聴席もちゃんと見られています。
事件の関係者が来ていないか確認していたり、
記者かも?と思って注目してることもあるようです。

Q 傍聴した裁判の結果が気になる

A: 検察庁の窓口に申請すれば、誰でも刑事裁判の記録を閲覧できます。
窓口でかかる手数料は150円。
ただし閲覧できるのは裁判が終了した事件のみで、不起訴になった案件は見れません。
そこまでするのが気が引ける人は、裁判所のHPから一部の判例を確認できます。

事件番号入力画面があるので、開廷表を見て控えておきましょう。

さいごに

初めての裁判所って、ちょっと緊張しますが
行ってみると意外と「フツウに過ごせる場所」だと感じるはず。
最初は友人と一緒に、慣れてきたら“ソロ傍聴”にもぜひ挑戦してみてくださいね。

この記事は、面白半分での傍聴をすすめるものではありません。
裁判は私たち一人ひとりが司法を見守る権利と責任をもつこと、
報道では伝わらない事件の背景や、誰もが当事者になりうる現実を知ってもらうために書いています。
はじめて傍聴を考えている方の背中を、そっと押すきっかけになれば幸いです。
また傍聴の際は、モラルとルールを守りましょう。

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