尿もれや頻尿という言葉を聞くと、「それは高齢者のお話」と思いがちです。
しかし実際は、小学生から20代・30代と年齢に関係なく、男女ともに広く見られる悩みです。

私自身が最初に違和感に気づいたのは中学生の時です。
今回はおしっこにまつわる悩みを、世代別・男女別で紹介していきます。
「自分もそうかも…」と思えるエピソードが見つかり、あなたの不安が少しでも軽くなりますように。
目次
世代・男女別の尿もれor頻尿の傾向
まずは、各世代によくある悩みを表にまとめています。
| 世代 | 主な悩み | 男女別の特徴 | 心理的な影響 | 備えのポイント |
| 10代 | 笑ったとき・運動中に出てしまう | 女子に多い(骨盤底筋未発達) | 恥ずかしくて誰にも言えない | 軽い吸水パッド、体操で予防意識を |
| 20〜30代 | 出産・育児による一時的な尿もれ | 女性中心(産後の骨盤ゆるみ) | 自己嫌悪・焦り | 薄型パッド・骨盤底筋トレで安心 |
| 30〜40代 | 緊張・ストレスによる頻尿 | 男性にも増加傾向 | 仕事への影響・焦り | 体調管理+備えの意識を |
| 40〜50代 | 頻尿・尿のキレの悪さ | 男性に多い(前立腺・筋力低下) | 外出の不安・集中力低下 | 吸水ショーツ・男性用パッド |
| 60代〜 | 加齢・筋力低下・薬の副作用 | 男女ともに増加 | 自信喪失・外出控え | 介護用の前段階として活用 |
| 高齢の親を持つ子供世代 | 親に備えをすすめたい | 男女問わず | 話題にしづらい・気まずさ | 一緒に選ぶ・情報共有から |
いかがでしょうか?
ご自分にも心当たりがある特徴を見つけた方もいるかと思います。

私は思春期の中学生から当てはまります。産後ますます顕著になって、特にトイレに行きづらい状況の時に不安が強まり、症状が悪化します。
声に出さないだけで、実際には多くの人が尿トラブルを抱えています。しかしその数と具体的なアクションを起こす人の数が比例していません。
心のどこかで、「まだ早い」「人に相談できない」「備えをするほど緊迫していない」という思いがあるのかもしれません。
次の章では、それぞれの悩みを抱えた人の具体的なエピソードを紹介していきます。
【世代別尿トラベル】5人のリアルな悩み
30代女性・産後ママ
出産後、くしゃみや笑った拍子に下着が濡れることが増えました。
はじめは「身体が戻っていないだけと思っていましたが、月日が経ってもなかなか改善しません。YouTubeで産後ケア体操に励んでいますが、外出のたびにちょっとした不安を抱えています。
どうして起こるの?
出産時に骨盤底筋(膀胱や尿道を支える筋肉)が伸びたり傷ついたりすることで、尿をしっかりと締める力が一時的に弱まります。
また、ホルモン変化によって筋肉のハリも低下するため、ちょっとした圧(くしゃみ・笑い・抱っこ)でも漏れやすくなるのです。

ママ友に聞いたら、実に8割以上の人が自覚症状あり!
おすすめの備え
✔ ごわつかない薄型の吸水パッド(産後・軽い日常使いに)
✔ 骨盤底筋を支えるサポートショーツやトレーニンググッズ

1枚だけでも品質の良い産後インナーウェアを持っていると便利。こちらのワコール製品は口コミ評価が高いです。
10代女子・部活生
体育の授業や部活の練習中、笑いすぎたときに少し出てしまうことがあります。ほんの少しなのに、自分では大事件。
誰にも言えなくて、トイレでこっそり下着を確認してしまいます。友達にも親にも恥ずかしくて離せません。とりあえず毎日生理用ナプキンをつけるようにしていますが、夏場とかはムレて嫌です。

私も中学生の時に同じ悩みを持っていました!失敗してごまかしたこともあります。
どうして起こるの?
思春期の女子はまだ骨盤底筋が発達しきっておらず、お腹に力がかかる瞬間(ジャンプ・笑い・重いものを持つなど)で、尿道を閉めきれないことがあります。
これは「腹圧性尿失禁」と呼ばれるもので、成長過程では珍しくありません。
おすすめの備え
✔ 見た目は生理用ナプキンと一緒!羽つき吸水パッド

運動部の子は特に羽つきがおすすめ。おしっこ専用で作られているので、生理用ナプキンよりも安心です。
✔ 吸水をサポートするカラフルショーツ

カラー展開がかわいい吸水ショーツを持っていると、もっと安心!1000円くらいで買えます。

30代男性・生真面目タイプのサラリーマン
プレゼンや会議など緊張する場面が続くと、急にトイレに行きたくなってしまいます。途中で抜けたくないのに、頭の中は「漏れたらどうしよう」と冷や汗です。
そのせいで集中できず仕事のパフォーマンスも落ちています。ちなみに、出張などではトイレがないタイプの乗り物に長時間乗ることを避けています。
どうして起こるの?
精神的な緊張やプレッシャーで自律神経が乱れ、膀胱が過敏に反応してしまう「過活動膀胱(OAB)」の可能性があります。
ストレスホルモンの影響で尿意が誤作動することが多く、真面目で責任感の強い人ほど起こりやすい傾向があります。
おすすめの備え
✔ 男性用の吸水パッド(自然な見た目・出先の安心)

生理用品が充実している女性に比べ、男性用はドラッグストアで探しても手に取りづらい場所にあったりします。(改善を求む!)
✔ 緊張緩和に役立つルーティン(深呼吸・ミント系キャンディなど)
意識を他に向けることも効果あり!
特に口から受ける刺激は気をそらすのに最適です。水分をとるよりも、フリスクや飴などを口に含むと落ち着きます。
40代男性・スーツ必須の外回り営業マン
最近、尿のキレが悪くて、トイレのあとに少しだけ残ってしまう感じがあります。
仕事柄スーツを着ているので、ズボンの前にシミがつくのが怖いです。同僚に気づかれないように、トイレ後はハンカチでさりげなく押さえるのが習慣に。
歳かなと思いつつも、まだ40代なのにとショックを受けています。
どうして起こるの?
男性の尿のキレの悪さは、前立腺の張り出しや筋力の低下、またはストレスによる骨盤底筋の緊張が関係することがあります。
少し残尿が出るだけでも見た目の不安が強く、精神的な負担になりやすいのが特徴です。
おすすめの備え
✔ 男性専用の吸水パッド(30代男性と同じタイプの製品)

✔ 男性用尿漏れスマートパンツ

見た目は普通のパンツと変わりなし。
高齢の母を持つ娘

最後は本人ではないケースのお悩みです。
母が最近、外出を嫌がるようになりました。
理由を聞くと、「トイレが近いし、間に合わなかったら恥ずかしい」と。
「おむつを使ってみたら?」と言うと、「そんなの年寄りみたいで嫌」と拒否されます。
親のプライドを傷つけずに、どう勧めればいいのか悩んでいます。
どうして起こるの?
高齢になると膀胱や骨盤底筋の筋力低下だけでなく、加齢による神経反射の鈍化も進みます。
「トイレまで我慢できない」「間に合わない」ことが起きやすくなり、その結果、外出自体を避けるようになるケースも少なくありません。
またおむつに対する従来のイメージから、備えることに後ろ向きな人も多いです。
おすすめの備え
✔ 見た目が普通の下着に近い吸水ショーツやパンツ
必要な時だけ念のため備えておける使い捨てタイプ。見た目、ごわつき共に、かなり進化しています!

デザイン性があるものを親子で一緒に選ぶのがコツ!なんなら、「私も最近不安なの」と一緒に購入しましょう。

備えは恥ずかしいことではなく、安心の習慣
尿もれや頻尿は、誰にでも起こる身体の自然な変化です。鼻炎の人が、他の人よりたくさん鼻をかんだり、マスクをしたりするのと同類のお話ではないでしょうか。
だからこそ、自分に合った小さな備えで心を軽くすることが大切です!
吸水パッドやショーツは、万が一のトラブルを最小限に防ぐためだけでなく、安心して生活するためのアイテム。その考え方が当たり前に広がれば、もっと多くの人が自分らしく過ごせるはずです。

ドラッグストアで男性用のコーナーが増えたり、学校の購買(もしくは保健室)に当たり前のように吸水パッドが売られることを願っています。
※本記事は医療情報の代替ではありません。強い尿意や頻繁な漏れがある場合は、専門医にご相談ください
尿もれ対策がもっと当たり前にオープンになることを願って、様々な記事を投稿中です☟









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