「生成AIって便利だけど、LINEスタンプに使ってもいいの?」
「バレたらアウトとか…ないよね?」
そんな不安、よくわかります。
でも大丈夫。
この記事では、生成AIを使ってLINEスタンプを作るときの公式ルール・注意点・便利ツールまで、初心者でも安心して進められるよう解説します。

実際に作ってみました♪
目次
LINEスタンプに生成AIを使ってもOK?

そもそもLINEは生成AIの使用を認めているの?

生成AIの使用は認められいます!ただし次のことを守ってください。
申請時には「AI使用」を申告!
2025年現在、LINE Creators Market/LINEスタンプメーカーともに、生成AIを使ったスタンプ作成は許可されています。
ただし!申請時に「このスタンプはAIで作られたものですか?」という項目があり、必ずチェックを入れる必要があります。
これは、
- AI画像特有のリスクをLINE側が正しく審査するため
- 審査対象として区別するため
という意味合いがあり、正直に申告したからといって不利になることはありません。
こんなAIスタンプはダメ!
LINEはAI画像の使用を許可している一方、どんなスタンプでも許容しているわけではありません。
以下のようなデザインは高確率でリジェクト(非承認)されます。
- アニメ・ゲーム・映画などの著作権キャラのパロディ
- 有名人の顔やそっくり画像(肖像権)
- 手や顔が崩れてる不自然な画像(AIあるある)
- 政治・暴力・宗教・成人向けなどセンシティブなテーマ
特に最近はAIスタンプの審査が厳しくなっている傾向にあります。
AI画像を使う場合は、オリジナリティがあるか?自分なりに手直ししているか?意味が通る構図か?などに注意しましょう。

ここでも著作権の問題が出てくるんだね。

その通り!たとえ生成AIでも、もとからあるキャラクターのそっくりはNGです。
スタンプメーカーアプリが超優秀

でも生成した画像をさらに加工したり、透過したりって難しそう…

そんな人でも大丈夫!ある程度の加工作業は、アプリで簡単にできちゃいます。
LINEスタンプメーカーのスマホアプリがめちゃくちゃ優秀で、他のアプリを使わなくても理想のスタンプが作れる機能が実装されています!
- ワンタップで背景透過(AI生成画像でもきれいに抜ける)
- スタンプサイズへのリサイズも自動
- テキスト追加・配置も直感操作
- そのままLINE STOREへ申請まで完了
つまり、「AIで作ったイラスト+アプリで微調整」だけで、それっぽいスタンプが1日で作れる時代なんです。

LINEスタンプメーカーとクリエイターズマーケットの違いについては、こちらの記事をご覧ください。
LINEスタンプ~生成AIの活用法

AIにお願いするのは、画像作成だけじゃないの?

私はもっと初歩的なことから、ChatGPTにお願いしました。
実は、生成AIはイラストを描くだけでなく、LINEスタンプ全体の構成を一緒に考える相談相手として、とても頼れる存在なんです!
初期ステップ
スタンプ制作って、次のようなステップを踏みます。
- どんなキャラにする?
- 何パターン必要?
- どんな表情がLINEで使いやすい?
- キャラの名前どうする?
- セリフの雰囲気どうする?
- 世界観はどんな感じ?

収益化も狙うなら、誰に使ってもらいたい?というターゲットから考えることが大切ですね。
これら全部を1人で考えるのはしんどくて、いい案が思い浮かばないこともあります。
でも生成AIに投げかければ、会話しながら方向性を固められます。
LINEスタンプ「リモ柴」誕生秘話
今回私が実際に作成したのは、「リモ柴」というキャラクターです。
その制作過程では、次の表のようなやりとりをChatGPTと行いました。
ステップ | AIに相談したこと | 相談結果 |
---|---|---|
方向性決定 | 「どんなジャンルが流行り?ウケそう?」 | 在宅ワークあるある・共感ネタでニッチ狙いに決定 |
キャラクター設計 | 「人?動物?架空キャラ?」「ネーミングどうする?」 | 柴犬キャラ「リモ柴」に決定(語感と親しみで選定) |
イラストのタッチ | 「リアル?かわいい?ふざけた感じ?」 | ヘタウマ路線に決定 |
ターゲット設定 | 「幅広く使える?それとも一部に刺さる?」 | 在宅・フリーランス勢に刺さる特化型を目指す |
パターン構成 | 「何個作る?どんな感情の表情が必要?」 | 8種類×各5個のセリフを割り当て、計40個の作成を決定 |
セリフ設計 | 「この表情にはどんなセリフが合う?」 | 在宅ワーカーの心中を代弁するようなセリフで構成 |
画像生成&選定 | 「いくつか出して、その中から選べる?微調整は可能?」 | 複数パターン生成→お気に入りを選んで仕上げへ |
この表で紹介してる通り、いきなり画像を作るのではなく、まず相談して方向性を決めるプロセスこそがスタンプ制作のカギになります。
画像を作りはじめる前にキャラの骨組みをしっかり作れたことで、自分だけでやるよりも、何倍もスムーズ&高クオリティな仕上がりになりました。

すでに同じネーミングのキャラクターがいないか?とチェックしておくことも大事。
いざ!マイキャラのスタンプを作成
ここからは実際に、AIに生成してもらったイラストを、LINEスタンプメーカーでスタンプ化していく過程を紹介します。
どこまでAIにやってもらう?
ちなみにChatGPTにどこまで画像の生成をお願いをするか?という問題があります。

ChatGPTに40パターンすべて丸投げできないの?
お願いしようと思えば、セリフを当て込んだ40パターンのイラストの生成も可能です。(画像生成に特化したAIを使えばなおさら)
ただし使用している生成AIのスペックによっては、そこまでのクオリティを求めることができません。
なので今回は…
- 8パターンのイラスト生成
- 背景透過
の2つをお願いしました。

スタンプメーカーにも透過機能はあります!ただ40枚すべてを毎回透過するのは面倒なので、そこはAIにお願いしました。
オリジナルスタンプ作成の流れ
あらかじめ、AIで作成した画像(今回はすでに透過済み)をスマホの方にも保存しておきます。
①スタンプ作成画面から使用する画像を選ぶ


「自動切り抜き」で背景透過もできますよ。

②プレビュー画面で仕上がりを確認

③同じ流れでスタンプをどんどん作っていきましょう

後で順番は決められるので、ここではランダムに作成してOK。

④「販売申請」をタップして、スタンプの数を選択

⑤スタンプの配列を考える

⑥メインスタンプを選ぶ

⑦説明文を入力

⑧販売価格の設定(120円~610円)
購入されて実際に作成者に支払われる金額は販売価格の約3分の1です。
具体的な内訳はこちらで触れています。
⑨プライベート設定
ショップ非公開→自分使い用で無料でDLしたい人向け
ショップ公開→収益を目指す人向け
⑨売上分配設定
売上分配額なし→作成者本人のみ無料でダウンロード(※友達にプレゼントする時は有料)
売上分配額あり→本人含めすべての人が有料ダウンロード

この設定は後から変更はできません。
⑩販売開始設定
自動→承認された時点で販売開始
手動→指定した日付から販売を開始できる
⑪その他カテゴリーの選択
テイスト・キャラクターカテゴリーを表示されている中から選択
⑫LINEスタンププレミアムの参加の可否


収益化を狙うなら、プレミアムは参加しておいた方がチャンスが広がります!理由はこちら。
⑬スタンプアレンジ設定の可否

⑭審査リクエスト
最終的なプレビュー画面を確認した後、いくつかの規約に同意チェック✅を入れたら、申請完了です!


審査完了通知はLINEで届きます。翌日~3日以内には届くことが多いです。
※承認されなかった場合は、その理由を具体的に教えてくれるので、修正して再審査すればOKです。
生成AIでオリジナルスタンプを!
生成AIとLINEスタンプメーカーの合わせ技を使えば、絵が描けない人でも楽しく、ちょっと感動するくらいのスタンプが作れてしまいます。
しかも!
- 自分用の思い出スタンプ
- 家族や友達とのネタスタンプ
- 小さなおこづかいを狙った販売スタンプ
──などなど、目的にあわせて自由に楽しめるのが最大の魅力ですね。
今回実際に作成してみて、「リモ柴」というゆるキャラを生み出して、笑いながら制作できたこと自体が最高の体験でした♪

収益化を狙うなら
「せっかく作るなら、ちょっとでも売れたらうれしい!」という人向けに、AIとの相談でも出てきた、収益化のヒントをまとめます。
- 共感あるある系:
- 在宅ワーク/子育て/学生生活/人間関係など、日常のモヤモヤを笑いに変える
- ゆる×かわキャラ系:
- 緩い見た目+素直なセリフ=使いやすくて拡散されやすい
- 季節イベント特化:
- お正月、バレンタイン、GW、お中元など期間限定感が売れる
- 親しい人とのやり取り専用:
- 「おつかれ」「いってらっしゃい」「晩ごはんなに?」など、日常で使えるセリフ集
- ニッチ層に刺さる:
- 社畜向け、オタク文化、特定の趣味界隈など、わかる人には刺さる内容

あるようでなかったスタンプを考えるのは楽しいですね♪
そのワクワク感をAIと一緒に楽しめば、きっとあなただけのステキなスタンプが生まれます!
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