「ちゃんと返してるのに、なぜ落ちたの…?」
「クレジットカード、なんで通らなかったんだろう…?」
そんな理由のわからない審査落ちに、心当たりのある人はいませんか?
もしかすると、その原因は「信用情報」にあるかもしれません。
実は、スマホの分割払い、奨学金の延滞、使っていないクレカの支払い忘れ──
どれも、信用情報に記録として残り、ローン審査に大きく影響する可能性があります。
私も数年前、クレジットカードを整理するために初めて信用情報を取り寄せましたが、あまりの詳細さに驚きました。

過去の自分の履歴が、ここまで明確に残っているのか!
この記事では、誰でもたった1,000円でできる「信用情報の確認方法」と、その仕組み・注意点をわかりやすく解説します。
あなたの未来の選択肢を守るためにも、ぜひ1度チェックしてみてください。
目次
信用情報ってなに?
「信用情報」とは、個人のお金に関する取引履歴です。
ローン、クレジットカード、奨学金、スマホの分割払いなどの利用記録が含まれます。

スマホの分割払いまで!
主な信用情報機関には以下のようなものがあります:
- CIC(株式会社シー・アイ・シー):主にクレジットカードや信販系の取引を扱います。
- JICC(株式会社日本信用情報機構):消費者金融などの情報が多く登録されている機関です。
- 全国銀行個人信用情報センター:銀行系の住宅ローンや教育ローンなどの情報を管理しています。
誰でも信用情報は申請できる?
本人であれば誰でも申請可能です
自分の過去の取引履歴や返済状況を知ることで、今後のローン申請やトラブル防止に役立ちます。
どこで・どうやって?いくらかかる?
各信用情報機関の申請ページはこちらからアクセスできます:
- CIC(クレジットカード・信販系)
- JICC(消費者金融・携帯キャリア系)
- 全国銀行個人信用情報センター(銀行系)
- オンラインでの開示請求(スマホ・PC):1,000円程度(クレカ払い)
- CICやJICCの公式サイトから申請できます。
- 郵送での申請:1,000円(定額小為替が必要)
- 申請書を印刷し、本人確認書類を添えて送付します。
- 窓口開示(CIC):500円(現金)
- 東京の一部窓口では対面開示が可能。即日発行も可。

思ったよりお金はかかりません。
発行に必要な書類は?
本人確認書類が必要です。
- 運転免許証:1枚でOK。
- マイナンバーカード:顔写真付きなら1枚でOK。
- 健康保険証+公共料金の領収書:2点組み合わせで本人確認とされます。
オンラインの場合は、スマホやPCで撮影した画像をアップロードするだけなので簡単です。
どういう人が信用情報を取り寄せるの?
こんな人が一度は確認しています:
- ローンやクレカの審査に落ちたことがある人:理由を知る手がかりになります。
- 過去に支払いの延滞をした記憶がある人:記録が残っているかどうか確認できます。
- 債務整理や自己破産をしたことがある人:記録がいつまで残るかの確認にも。
- 身に覚えのないカードが使われていないか確認したい人:不正利用を早期発見できます。

ルンはクレカを整理するために取り寄せました。
自分以外でも申請できるの?
原則として本人のみが請求できます。
ただし、代理人(親や配偶者など)が申請するには以下の書類が必要です:
- 委任状(本人の署名入り)
- 本人の身分証明書のコピー
- 代理人の身分証明書
信用情報は誰がチェックしてるの?
ローン審査やクレジットカードの申込時に、金融機関や信販会社が照会します。
以下のようなシーンでチェックされます:
- マイホームの住宅ローン申請時:最も信用情報が重視される場面の一つです。
- クレジットカードの新規申し込み:短期間に何枚も申し込むと、警戒されることも。
- 携帯電話の機種変更時(分割払い):支払い能力をチェックされます。
- 賃貸契約時:保証会社が信用情報を参考にします。
信用情報で残る意外な記録
- スマホ代(分割)を滞納した履歴:軽い気持ちで払遅れると、信用に傷が。
- 奨学金の延滞:学生時代の記録が社会人になっても影響します。
- 保証人になった人が滞納していた場合:自分の信用にも関係してきます。
- クレジットカードの「審査落ち」も記録される(一定期間):申し込みが記録に残るため、多重申込は避けるべきです。

スマホのうっかり滞納を軽い気持ちで考えてはいけません。
また保証人になるリスクが、こんなことにまで及びます。
【ケース①】スマホ料金のうっかり延滞で住宅ローンに落ちたAさん(30代・会社員)
学生時代から使っていたスマホの分割払い。数日だけ支払いが遅れたことが数回ありましたが「まあ大丈夫でしょ」と放置していたところ、数年後に住宅ローンの審査でまさかの落選。原因を調べたところ、CICに延滞履歴がしっかり残っており、それがネックになっていたことが判明しました。
【ケース②】クレジットカード申込みを繰り返したBさん(20代・フリーター)
ポイント目当てで短期間に複数のクレジットカードを申し込んだBさん。結局1枚しか通らず、他はすべて審査落ち。それだけでなく、信用情報には「申込情報」が記録され、次の申請では「申込みブラック」として扱われる可能性も出てしまいました。本人はまったく悪気がなかっただけにショック。

情報は何年で消えるの?
1度記録されると、すぐには消えません。
とはいえ、延滞や債務整理の履歴が消える時期を気にしている方は多いですよね。
実は、信用情報の保存期間については各信用情報機関が目安として公表している情報があります。
ただし、正確な日付までは明示されていないこともあり、ケースによって前後する可能性もあります。
以下に、主な信用情報機関での保存期間の目安をまとめました。
記録の種類 | 保存期間の目安 |
---|---|
延滞・債務整理などの事故情報 | 5年〜10年(内容により異なる) |
完済・契約終了 | 5年以内 |
申込情報(審査履歴) | 6か月程度 |
また、次のような特徴もあります:
- 完済したからといってすぐに情報が消えるわけではない:完済日から数年間は記録として残ります。
- 債務整理や自己破産は、長ければ10年ほど影響することも:特に全国銀行個人信用情報センター(KSC)では保存期間が長め。
- 申込履歴も記録される:カードやローンの申込みをしただけでも、6か月は情報が残る点に注意。
つまり、「いつ消えるか」の判断が難しいからこそ、不安な人は実際に開示請求をして確認してみることが最善です。
「ブラックリスト」って実在する?
実際には「ブラックリスト」という名のリストは存在しません。
ただし、「延滞・債務整理などが記録された状態」のことを通称でそう呼んでいます。
「信用スコア」との違いは?
- 信用情報:過去の支払履歴や契約状況の記録。
- 信用スコア:行動履歴や支払傾向からAIが点数化した指標。将来の信用を予測するもの。
管理している機関も異なり、信用スコアは民間サービス(PayPay・楽天など)ごとに異なります。
注意すべき人/一度取り寄せた方がいい人
- リボ払いやキャッシングがある人:返済状況が記録されているため、自覚が大切です。
- 審査に落ちた理由を知りたい人:信用情報にヒントが隠れていることがあります。
- 収入が不安定な状態でローン申請を検討している人:事前確認でダメージ回避につながります。
- 結婚・引っ越し・起業など、ライフイベントを控えている人:信用が必要な場面では要チェック。
【まとめ】これくらい…の情報が残ってしまう
「信用情報」は、あなたがこれまでどうお金と付き合ってきたかを示す“通帳”のような存在です。
知らなかったでは済まされない時代。
ローンが組めない、家が借りられない、就職で不利になる……そんな現実があるからこそ、自分の信用情報を1度確認しておくことが、これからの安心につながります。
「期限内に払ってるから大丈夫」──そう思っている人にこそ、ぜひ確認してほしいです。

社会は、思った以上にあなたの信用度を把握しています。
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