株式投資を始めると、専門的な用語が多く登場し、戸惑うこともあるかと思います。
そこで、投資や株取引に関する重要な用語を、初心者の方にも理解しやすいようにまとめました。

意味がわかれば、投資へのハードルが下がります!
目次
現物取引
自分の持っているお金の範囲内で、実際に株を買ったり売ったりする取引方法です。
借金をしないのでリスクが比較的低く、初心者におすすめです。
個別株
特定の会社の株を直接購入することです。
例えば、トヨタ自動車や任天堂など、特定の企業の株を買うことを指します。自分が応援したい会社や将来性を感じる企業に直接投資できます。
信用取引
証券会社からお金や株を借りて、手持ちの資金以上の取引を行う方法です。
これにより、大きな利益を狙えますが、損失も大きくなる可能性があるため注意が必要です。
制度信用取引
証券取引所が定めたルールに基づいて行う信用取引のことです。
取引できる銘柄や期間(通常6か月以内)などが決まっており、ルールが明確で安心感があります。
一般信用取引
証券会社が独自に設定する条件で行う信用取引です。
返済期限や金利などが自由に設定でき、制度信用取引より柔軟に取引できます。
クロス取引
同じ株を同じ値段で、同時に「買い」と「売り」の注文を出す方法です。(つなぎ売りとも言います)
主に株主優待を確実に手に入れるために使われますが、手数料や税金の面で注意が必要です。
クロス取引の在庫
クロス取引を行うときに、証券会社が貸し出せる株の量を「在庫」と呼びます。
人気のある銘柄では在庫が不足し、クロス取引ができない場合があるため、事前に確認が必要です。
売建(空売り)
まだ持っていない株を借りて売る取引のこと。
株価が下がったときに買い戻せば、その差額が利益になる仕組み。
ただし、株価が上がると損失がふくらむリスクもあるため注意が必要です。
議決権行使
株主が会社の重要な方針に「賛成・反対」の意思表示をすること。
主に株主総会で使われ、紙・ネット・スマホなどで手続き可能。
保有株数に応じて発言力が変わり、企業経営に参加する大事な権利です。
優待銘柄
株主に特典(優待)を提供する企業の株のことです。
例えば、レストランの割引券や商品券などがもらえることがあります。投資の楽しみの一つとして人気があります。
優待廃止
企業が株主優待制度を廃止することで、予期せず突然発表になることがあります。
優待目当ての投資家にとっては利益減少となり、株価下落の要因になることがあります。
一方で優待の代わりに配当金を増やす企業もあるので、一概に悪いことばかりではありません。
権利付き最終日
配当金や株主優待を受け取るためには、企業が定めた「権利確定日」に株主名簿に載っている必要があります。
株を買ってから名簿に反映されるまでに時間がかかるため、権利確定日の2営業日前までに株を購入しておく必要があります。この日を「権利付き最終日」と呼びます。
配当金
企業が利益を上げたとき、その一部を株主に還元するお金です。持っている株の数に応じて受け取れます。
例えば、1株あたり10円の配当が出る場合、100株持っていれば1,000円もらえます。
手数料
株を売買するときに証券会社に支払うお金です。
例えば、株を買ったり売ったりするたびに手数料がかかります。
手数料は証券会社や取引金額によって異なり、取引の回数が多いと手数料も増えます。
貸株料
自分が持っている株を証券会社に貸し出すときに受け取る手数料のことです。
貸し出すことで、持っているだけで追加の利益を得ることができます。
塩漬けと損切り
塩漬けは、含み損のある株を売らずに長期間持ち続けること。
損切りは、損失を確定させて早めに売ることで被害を最小限にする方法。
どちらを選ぶかは、資金力や今後の見通し次第で判断が分かれます。
現引き
信用取引で買った株を、後から現金で支払って自分のものにすることです。
これにより、信用取引の金利を抑えることができますが、購入資金を用意する必要があります。
現渡し
信用取引で売った株を、手元にある同じ株を使って返済する方法です。
これにより、買い戻す手間やコストを省くことができます。
IPO(新規公開株)
企業が初めて株式を市場に公開し、一般の投資家がその株を買えるようになることです。
IPO株は人気が高く、抽選で購入権が決まることが多いです。
主幹事証券
企業が新しく株を市場に公開(IPO)する際に、中心となって手続きをサポートする証券会社です。
主幹事証券は、IPO株の販売や価格設定など重要な役割を担います。IPO株を購入したい場合、主幹事証券を通じて申し込むことが一般的で、当選数も多くなります。
逆日歩
信用取引で株を売るとき、特定の株が不足している場合に追加で支払うお金のことです。
逆日歩が発生すると、予想以上のコストがかかることがあるので注意が必要です。
利回り
投資したお金に対して、どれくらいの利益が得られるかを示す割合です。
例えば、10万円投資して1年間で1万円の利益が出た場合、利回りは10%となります。利回りが高いほど、投資の収益性が高いことを意味します。
投資信託
多くの人から集めたお金をまとめて、専門家が株や債券などに投資・運用する金融商品です。
少額から始められ、リスクを分散できるため、初心者にも適しています。
プロに運用を任せることで、自分で個別の株を選ぶ手間が省けます。
イデコ(iDeCo)
自分で毎月一定額を積み立て、そのお金を投資信託や定期預金などで運用し、老後の資金を作る制度です。
運用先は自分で選ぶことができ、投資信託を選べば、運用成果によって将来受け取る金額が変動します。また、掛け金が全額所得控除の対象となるなど、税制上の優遇措置もあります。
ニーサ(NISA)
株や投資信託などの投資で得た利益にかかる税金を一定期間ゼロにできる制度です。
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを使うとその税金が免除されます。
少額から始められるので、投資初心者にも利用しやすい制度です。

クレジットカード積立
クレジットカードを使って、毎月一定額を自動的に投資信託などに積み立てる方法です。
手間なく継続的に投資ができ、カードのポイントも貯まるメリットがあります。
ただし、証券会社やカード会社によって対応状況が異なるため、事前に確認が必要です。
複利
投資で得た利益を再び投資に回し、その利益にもさらに利益がつく仕組みです。
例えば、最初に1万円を投資し、1年後に10%の利息で1,100円の利益が出た場合、次の年は11,000円に対して利息がつきます。
長期間続けることで、雪だるま式に資産が増える効果があります。
インデックス投資
市場全体の動きを示す指標(インデックス)に連動するように設計された投資方法です。
例えば、日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動する投資信託を購入します。
市場全体の成長を期待する長期的な投資戦略として人気があります。
米国株
アメリカの企業が発行する株式のことです。
例えば、AppleやAmazonなどの世界的な企業の株を指します。
日本からでも証券会社を通じて購入でき、国際的な分散投資の一環として注目されています。
ETF
上場投資信託のことで、いろんな会社の株をセットにした商品で、1つ買うだけで分散投資ができます。
株と同じように市場で売ったり買ったりできて、手数料も安めです。
日経平均やアメリカの株価指数に連動するものなど、種類が豊富なのが特徴です。
REIT(リート)
不動産投資信託のことで、多くの投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設などの不動産を購入・運用し、そこから得られる賃料収入や売却益を投資家に分配する仕組みです。
少額から不動産投資が可能で、手軽に不動産市場に参加できます。
ポートフォリオ
いろんな投資商品(株・債券・投資信託など)を組み合わせた「持ち物リスト」みたいなものです。
1つに集中せず分散することでリスクを減らしつつ、お金を増やす作戦ができます。
自分の目的やリスクの考え方に合わせて作るのが大事です。
未成年口座
子ども(未成年)が証券会社で株や投資信託を買えるようにするための口座で0歳から開設可能です。
親が管理しながら運用することが多いですが、名義は子ども本人になります。
将来の教育資金や資産形成のために活用されることが多いですが、未成年口座が開設できるのは一部の証券会社です。
テクニカル指数
株価の動きや流れをグラフや数字で分析する指標のこと。
「今が買い時かな?売り時かな?」などを考えるヒントになります。
例えば次のような指数があります。
移動平均線
過去の株価の平均を線にしたもの。
株価がこの線より上にあると、上がってる途中と判断されたりします。
RSI
株が買われすぎか売られすぎかを数字で見ます。
70以上だと「買われすぎ」、30以下だと「売られすぎ」という目安になります。
MACD(マックディー)
2本の移動平均線を使って、買い時・売り時を探すものです。
線がクロスすると、株価が動きやすいタイミングといわれています。
IR情報
会社が投資家に向けて出すお知らせのことです。
決算や新しい事業の発表など、大事なニュースがここに出ます。
会社のHPや株主に送られてくるリーフレット、また証券会社などで確認できます。
これらの用語を理解することで、投資の選択肢が広がり、より効果的な資産運用が可能になります。

必要に応じて今後も用語解説を増やしていきます。
コメント