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投資家がグロース市場に注目する理由
私は北海道在住で、これまで20年近く株主優待を中心に投資を続けてきました。
普段は外食系や小売系の優待銘柄を多く持っていますが、最近はグロース市場(東証グロース)にも興味を持っています。
理由は単純で、成長性が高い企業が多く、しかも時価総額がまだ小さいため株価の伸びしろを感じやすいからです。
特に北海道で馴染みのある「伸和ホールディングス(札証アンビシャス上場)」のように、地元企業が新しい市場にチャレンジしている姿は応援したくなります。
株主優待の観点だけでなく、時価総額の成長余地という観点でも魅力的に見えるのです。

たしかに!伸和には毎回楽しませてもらっています!

株を保有していると、最新情報を常に追うようになるしね。
グロース市場とは?基礎からおさらい
グロース市場(東証グロース)は、2022年の市場再編によって誕生した、高い成長性を持つ新興企業向けの市場です。
プライム市場やスタンダード市場に比べて上場基準が緩やかで、赤字でも成長計画が明確なら上場できるのが特徴です。

え?どんな企業でも上昇しやすいの?

ただし、「緩やか」とはいえ維持基準はあります。
流通株式時価総額や株主数など一定の水準を下回ると、改善計画の提出や上場廃止リスクが生じます。
そのため、時価総額の水準は投資家にとっても企業にとっても重要な指標になっています。
時価総額ランキングで見えるグロース市場の勢力図

う~ん、なかなかどの企業を応援するか決めるのは迷いそう…

大手企業のような堅実さを期待するのは難しいかもしれないけど、判断材料はいくつかあるよ。
例えば、「グロース市場 時価総額ランキング」というキーワードで検索すると、金融情報サイトや証券会社のページで最新ランキングが確認できます。
上位にはAI・SaaS・バイオなどの急成長分野が並び、時価総額が1,000億円を超える銘柄も増えています。
一方で、時価総額70〜100億円前後の小型グロース株も数多く存在します。
こうした銘柄は流動性が低い反面、業績次第で大きな株価上昇を狙える原石でもあります。

なるほど!数字で比較判断できると少しは安心だね。

さらにこれからどの分野が成長していくか、経済ニュースに目を光らせておくことも大事。
私は優待銘柄を中心に投資していますが、グロース市場の小型株は「応援したい会社に長期投資する」というスタンスで少しずつ組み入れています。

そっか。難しく考えすぎることはないんだね。

自分の地元企業とか、今後期待している分野など、「応援したい気持ち」が1番の動機だね。
なぜ時価総額70〜100億円が注目されるのか
東証グロース市場では、一定の時価総額を割り込むと上場廃止リスクが出てきます。具体的には、流通時価総額5億円未満などの基準です。
企業側も投資家側も「時価総額が基準を下回らないか」に神経を使っているのが現状です。
2025年9月末に東証グロース上場基準改訂内容が発表されました。上場5年経過後もしくは2030年度までに時価総額100億円が新しい基準になります。
※混同しやすい時価総額の解説
指標 | 算出の基となる株式 | 意味合い |
時価総額 | 発行済み株式すべて | 企業の全体規模や価値を示す指標 |
流通時価総額 | 市場で売買される株式のみ | 市場での流動性を示す指標(大株主や役員の保有分を除く) |
そのため、時価総額100億円前後の企業は、「もっと投資家に知ってもらいたい」「株価を上げたい」と考えてIR活動や自社株買い、新規事業の発表など、株価にプラスの材料を出すことが多い傾向にあります。

伸和HDは短いスパンで何度も優待拡充を発表したね。

株主のための意思決定が早いことも魅力だよ。
企業による株価対策(時価総額アップ施策)
時価総額ランキングの下位層から脱却し、より多くの投資家を引きつけるために、グロース企業は次のような施策を打つことがあります。
- IR・PR強化:個人投資家向け説明会やSNS活用で認知度向上
- 自社株買い:発行株式数を減らしEPSを改善、株価押し上げ
- 業務提携・M&A:事業シナジーや市場シェア拡大を狙う
- 株式分割・単元株数変更:流動性向上で個人投資家が買いやすくする
- 新規サービス・成長ストーリー発表:将来期待を高める材料提供
こうした施策は、短期的な思惑ではなく、長期的な成長ストーリーを裏付ける形で行われると株価にポジティブなインパクトを与えやすくなります。

そうね。目先の注目だけを狙う施策なら、失速してしまいそう…

顧客、株主、そして働く人たちの希望がバランスよく保たれているか?という視点が必要だよ。
投資家視点で見る「グロース市場×時価総額ランキング」
私はこれまで優待銘柄を中心に安定志向の投資をしてきましたが、グロース市場の時価総額ランキングを見ていると、まだ知名度が低い企業でも事業内容がユニークで成長ポテンシャルがある会社が多いと感じます。
例えば、
こうした銘柄は上場廃止リスクが低く、かつ時価総額の成長余地が大きいものを選ぶと、優待銘柄投資とはまた違ったリターンが期待できます。

北海道発の企業は応援したい!

AIの中の何?バイオの中でも何?と掘り下げて調べていこう。
⇒最新の時価総額ランキング
⇒東証グロース値上がり率ランキング
株主優待投資+グロース市場投資でポートフォリオを強化
私は今でも株主優待銘柄をメインに投資していますが、グロース市場の小型株にも少しずつ資金を振り分けています。
今後は、
優待でお得を得ながら、グロース株で成長の果実を狙う
という二刀流スタイルは、個人投資家にとって面白い戦略だと思います。
グロース市場の時価総額ランキングは、単なる数字の並びではなく、企業の成長性・市場からの評価・IR戦略を映し出す鏡と言えるでしょう。
ランキングを定期的にチェックしながら、自分の投資スタイルに合った銘柄を見つけ、長期的な資産形成につなげていきたいと思います!
※本記事は個人の意見に基づくものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。
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