〜声をかけられやすい人の特徴と、ネット保険主流の今、始める前に考えてほしいこと〜
こんにちは。
このブログではこれまで、お得な制度や節約、金融リテラシーについて書いてきました。

今回のテーマは、保険外交員の仕事です。
生命保険の仕事、とくに営業職について、
今これを読んでくださっている方の中にも、
「気になってはいるけれど、少し迷っている」
「信頼できる人に誘われたけど、やっていけるかな?」
と、検討中の方もいるのではないでしょうか。
最初にお伝えしますが、
この記事は現在この仕事をしている方を否定するものではありません。
実際にやりがいを感じ、誇りを持って働いている方がいることも理解しています。
この記事の目的はひとつです。
メリットばかりを説明された方や、決断を急がされそうになっている方に、始めてから後悔しないための記事を書きました。
目次
生保レディの闇を描いた小説
葉真中顕さんの小説『絶叫』を読みました。
その中で、生活費に困窮した女性がハローワークの前で声をかけられ、生保レディになる話が描かれています。
実際に私自身、ハローワークの前で女性が女性に声をかけている場面を何度か見たことがあります。
そのとき、素朴な疑問が浮かびました。
本当に働きやすい仕事なら、ここまで熱心に勧誘するでしょうか。
なぜ生命保険の仕事は、そこまで人を集めるのか
離職率が高いことを前提にした構造
生命保険の営業職は、待っていれば人が集まる仕事ではありません。
とても丁寧で、親切で、熱心です。

女性が主なターゲットであることも特徴です。
その理由は、辞める人が一定数出ることを前提に、仕組みが作られているからです。
これは個人の能力の問題ではありません。
営業という仕事の性質上、向いている人とそうでない人がどうしても分かれます。
だからこそ、常に新しい人を補充し続ける必要があるのです。
現在の生保レディの活躍場所
会社に来なくなった理由
昔は、会社の昼休みに保険の営業の方が来る光景をよく見かけました。

最近は、ほとんど見ませんよね。
理由ははっきりしています。
- 企業コンプライアンスの強化
- 無断営業の禁止
- ネット保険の普及
特に、外部の営業を社内に入れる企業は激減しています。
営業の場は生活圏へ
だからといって、営業が不要になったわけではありません。
- 地域
- 友人関係
- 子育てコミュニティ
- SNS
より私的で、断りにくい場所へ移動しただけです。

女性外交員を勧誘したがる要因が、ここにあります。
「ノルマなし」という言葉の裏側
ノルマはなくても査定はある
最近は、
という形での募集も増えています。

「代理店」という形態での募集が増えています。
確かに、「月◯件必須」といった明文化されたノルマがないケースは多いです。
しかし、
- 契約件数
- 手数料
- 継続率
- 査定
- クレーム数
などは、きちんと見られています。
ノルマという言葉を使わないだけで、数字から自由になるわけではありません。
会社によっては、一定の基準で代理店資格が白紙になってしまうケースがあります。
胴元(保険会社)が儲かる仕組み
ここは、あまり語られない部分ですが、とても大切です。
そもそもなぜ大手保険会社は、あれほどCMにお金をかけられるのでしょうか?
テレビCMやネット広告では、有名俳優による大規模な広告展開を頻繁に目にします。
これは単純に、それだけ広告費をかけても利益が出る仕組みになっているからです。
生命保険は長期でお金が入り続ける商品
生命保険の特徴は、一度契約すると10年、20年、場合によっては一生保険料が入り続けるという点です。
一方で、営業に支払う報酬は初期に集中します。(広告費や外交員にかかる経費)
つまり、契約が残るほど胴元が強い構造になっています。
営業コストは保険料に含まれている
以上の仕組みが見えてくると、
- 生保レディの人件費
- 代理店へのマージン
- テレビCM
- 比較サイト(保険の窓口など)への支払い
これらはすべて、契約者が支払う保険料の中に織り込まれていることが分かります。
それでも利益が出るということは、商品設計そのものが、かなり余裕を持って作られているということです。
リスクは個人、利益は組織へ
もう少し、突っ込んだ話に進みます。
これらは、主に営業個人が背負います。
一方で、契約が続く限り保険会社には安定した収益という、少し非対称な構造になっています。

勧誘されやすいのは、どんな人か?
保険外交員として勧誘されやすいのは、優秀で社交性があり、有能タイプの女性に多いです。
人として信頼されやすい人ほど、声をかけられやすいです。

保険外交員の仕事には資格試験があるので、それをクリアできるような人が第一前提です。また、ある程度の人脈が期待できる人が目をつけられやすいです。
保険の世界では、外交員(代理店)の数だけ見込み客が得られるという考えがあります。
つまりその家族・親戚・友人・知人などを見込み客として目論んでいます。勧誘できる人がいなくなった時点で退社されたとしても、会社には十分な利益が出るようになっています。
豪華な食事や旅費が出る説明会もありますが、それは福利厚生ではなく、採用のための広告費です。
こんな人は保険の仕事に向いています
とはいえ、保険によって救われる人も多く、そのためには保険の知識を正しく顧客に伝える立場の人は必要です。
すでにやっている方の中には、保険の仕事が天職だと誇りを持ってらっしゃる方もたくさんいます。
こうした方はこの仕事に向いていますし、すでに成果を出している可能性も高いでしょう。
この記事を読んで、「自分は大丈夫」と感じるなら、それは立派な適性です!

それでも、少し迷っているあなたへ
私自身は、
生命保険は原則不要、不安なら共済のみ
という考えを持っています。
だからこそ、こう思います。
- 成功例ばかり見せられていないか?
- 条件の悪い部分が十分に説明されているか?
- ネット保険や共済、公的制度の仕組みと比較したか?
少しでも引っかかるなら、無理に決断する必要はありません。

仲間を増やした勧誘者にボーナスが支給されるケースがあります。
あなたの自己肯定感を高めてくれるような勧誘パターンが多いです。
いつのまにか「私にはできる」「選ばれた側の人間」「意識が高い人たちの仲間入り」という高揚感に満たされることがあります。
このような時はあえて、反対意見を述べてくれる人の見解を聞くことも大事です。
保険の仕事は、向いている人には成立し、場合によっては生活水準を底上げしてくれる職業です。感謝されることも多いでしょう。
一方で、多くの人が途中で離れることを前提にしたビジネスモデルでもあります。
だからこそ、迷えるうちにできるだけ多くの情報を集めることが大事です。
この記事が、冷静に考えるための材料になれば幸いです。




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