子どもの歯並びが気になり始めて、マウスピース矯正(保険適用外の自由診療)を決意したルン家。
でも、費用の説明を受けたとき、正直、目の前がちょっとクラッとしました。

ルン家がかかった子供のマウスピース矯正のリアル費用がこちら↓
初診・診断料:約5万円
マウスピース矯正(約3年):約73万円+毎回の処置料
保定期間(約2年):約3万円+観察料
レントゲンや衛生指導など含め、合計:約95万円(保険適用外)
「全部で100万円近く…これ本当に全部自費?」と悩んだ私たちですが、ある方法で一部お金が戻ってきたんです。
それが「医療費控除の確定申告」です。
目次
医療費控除ってなに?
ざっくり言うと――
1年間(1/1〜12/31)に、家族全員でかかった医療費の合計が10万円を超えたら、確定申告すれば一部が戻ってくる制度です。
対象となる費用には:
- 自己負担の治療費(保険適用外でもOK)←重要
- 通院にかかった交通費(※条件あり)
- 医師の判断で”治療目的”とされるもの(審美目的は除く)
「子供の歯科矯正も対象になるの?」→税務署に聞いてみました!
インターネットで調べてもイマイチ確信が持てなかった私は、思い切って税務署に電話してみました。
結果――
「お子さんの歯科矯正で、“治療目的”と歯科医が診断しているなら、医療費控除の対象です。
処置料や保定装置の費用も含めてOKですよ」
とのこと!このひとことで、安心して申告準備が始められました。

本家本物の許可をいただきました。
【意外と知らない】交通費も控除OK!しかも親の分も!
さらに驚いたのが、通院の際の交通費(電車・バス代など)も医療費控除の対象になることです。
しかも子どもが1人で通えない場合、付き添いの親の分も対象になるんです。
例:
・子:往復電車代400円
・親:往復電車代400円
→ 月800円 × 12回=年間約9,600円

この金額も合算できるのは意外と大きいですよね。
すべてメモっておきましょう!
我が家がやった確定申告の手順
- 領収書を保管
矯正の診断料・処置料・保定装置代・観察料、すべて。 - 家族全員の医療費をまとめて計算
風邪やインフルエンザ、予防接種なども対象になります。 - 通院交通費も記録
日付・金額・ルートなどをメモしておくのが大切。 - 医療費控除明細書を作成
手書きやExcelでも大丈夫です。 - 確定申告(e-Taxまたは税務署)

実際どのくらい戻ってくる?
我が家のように、子供の矯正費用で約90万円、その他家族の医療費を合わせて年間100万円の医療費がかかった場合――
控除対象額: 100万円 − 10万円(基本控除)= 90万円
所得税率に応じて戻ってくる金額の目安:
年収(目安) | 所得税率 | 還付金額(目安) |
---|---|---|
300万円 | 約5% | 約4.5万円 |
500万円 | 約10% | 約9万円 |
800万円 | 約20% | 約18万円 |
※この他に、住民税も翌年度に控除される可能性があります(控除額の約7%相当)

年収が高いほど戻ってくる金額も大きくなります。
そのぶん、普段支払っている税率が高いですからね・・・
【よくある誤解】医療費控除と高額療養費制度は別モノです!
「医療費が高額だったから、高額医療のやつで返ってくるんじゃないの?」と思った方へ。
実は、医療費控除と高額療養費制度はまったくの別制度です。

混同しやすい制度ですよね
比較項目 | 医療費控除 | 高額療養費制度 |
---|---|---|
管轄 | 税務署(所得税) | 健康保険(協会けんぽ・組合など) |
タイミング | 翌年の確定申告で還付 | 月ごとに医療費が一定額を超えたとき返金 |
払い戻される内容 | 税金の一部が戻る | 医療費の一部が直接返金される |
対象範囲 | 保険診療+自費治療も可(条件あり) | 保険診療のみ(自費は対象外) |
対象金額の判定基準 | 年間の合計額が10万円 or 所得の5%超 | 1ヶ月ごとに自己負担額が限度額を超える |
つまり―― 子どもの矯正のような“保険適用外”の治療は、高額療養費制度の対象にはなりません。 医療費控除だけが頼みの綱になります!
医療費控除、ざっくり計算したい方へ
「ウチの場合、いくら戻ってくるの?」 という方のために、シミュレーションができる便利なサイトをご紹介します:

必要な数字を入力するだけで、おおよその還付金がわかります!
まとめ:子供の歯科矯正費用は高いけど、「戻るお金」がある!
矯正って本当に高額です。だからこそ、「戻ってくるお金」があるなら、ちゃんと知っておいて損はありません。
早めに準備して、
✅領収書をすべてとっておくこと
✅交通費などの記録をつけておくこと
✅確定申告の時期(毎年2月〜3月)を忘れないこと
これだけで、家計の負担が少し軽くなるかもしれません。
ちなみにe-Taxで3月までに申請すれば、早くて4~5月には指定した銀行口座に還付金が振り込まれますよ。
さらに医療費控除は、最大で過去5年分までさかのぼって確定申告できます!
「え?子供の歯科矯正も対象にしてよかったの?!」と思った方、次の確定申告で間に合うかもしれません!

迷っている人は、税務署に相談してみるのもおすすめです。(意外にもらえるお金について親切に教えてくれます)

我が家のリアルな体験が、誰かのお役に立てたらうれしいです♪
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